April 2007>>
LIVE AT MASSEY HALL 1971
ニール・ヤングのアーカイヴ・シリーズ、早くも第二弾の登場です。もう三週間も前から店頭に並んでたので、熱心なファンは先刻ご承知、もう聞き飽きた頃かもしれませんね。
MASSEY HALL。ここ、ジャズファンにとっては永遠の聖地と言っても過言ではない場所のはず。僕もこのタイトルだけで一瞬遠い目になっちゃいました。時は1953年五月、ここのステージに立っていたのはチャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、バド・パウエル、チャーリー・ミンガスそしてマックス・ローチ。後にも先にも、この日この夜この時一度だけの顔合わせによる、超のつくスーパー・クインテットでした。レコードは残念ながら録音状態が悪く(チャーリー・ミンガスのテレコによる隠し録り)、後で曲を差し替えたとかオーヴァー・ダヴが加えられたとか、何かと疑惑の残る一枚ですが、まあそんな細かいことはどうでも良いほど天才達の熱いインター・プレイが、霞の向こうから次々に立ち現れては、消えていきます。もちろんパーカーは手ぶらで現れ(笑)、借り物のプラスティック製アルト・サックスでのプレイ。充分です。だって聴いても分んないもの、そんなこと。弘法筆を選ばずのお手本です。もちろんバド・パウエルはヤクをきめて現れ(笑)、とても人間業とは思えないピアノを披露します。かくして、バップが一番熱かったころの最も重要な記録が、ジャズ史に残る一枚のレコードとして残されました。そういえば最近出たリマスター盤はかなり音質が良いようですが、まだ未聴。チェックしてみたくなりました。
おっと、ニール・ヤングの話でしたね。忘れてた(汗)。曲といい歌といいギターといいピアノといい音といい、地味だけど最高です。以上(短か!)。
あんまりだから、もうちょっと書きます。このCDはDVD付きの盤もリリースされてますが、全17曲中実写のライヴ映像は半分くらい。あとはイメージ映像で、椅子の上のテレコが歌ってます(謎)。よっぽどのファンの方のみ、お楽しみください。因みに実写のほうも、真っ暗なステージにスポット浴びて浮かび上がるニールの顔、かなり怖いです。画面に近づかず、明るくしてご覧ください(笑)。
March 30, 2007 08:09 PM
カントリー・ミュージックの春
ルーツ・ロック、ファンクときて、今度はカントリー?といっても残念ながら来日ラッシュではありません。いま目と鼻の先、bunkamuraル・シネマで公開中の「今宵、フィッツジェラルド劇場で」という映画のお話です。
ミネソタ州セント・ポールにあるフィッツジェラルド劇場で三十数年間公開放送を続けてきた人気ラジオ番組「プレイリー・ホーム・コンパニオン」が、テキサスの大企業に買収されて今宵限りで打ち切りに。その最後の日の模様をいろんな人間模様を交えて描く、巨匠ロバート・アルトマン監督最後の作品にして、最高の音楽映画。
取り立てて語るほどのストーリー、ありません。取り立てて騒ぐほどのミュージシャン、出てません(女優メリル・ストリープが姉妹デュオで味のある歌披露してはいますが)。すべてがあの日あの時、アメリカの片隅で起こったありふれた音楽的日常。それを、むしろ自然体で淡々と描いているだけなのに、画面から溢れる映像と音のナマなライヴ感覚でもって、ほんとうに自分もその日その時そこに居たかのような錯覚さえ抱いてしまいました。
ロバート・アルトマンといえば「M・A・S・H]とか「ナッシュビル」ぐらいしか知らない映画オンチの僕ですが、子供のころ楽しみに見てたTV「コンバット」も、この監督だったんですねぇ。その節には、お世話になりました(笑)。昨年八十一歳で亡くなったそうですが、他の作品もいろいろ観てみたいと思い始めました。皆さん、音楽絡みで面白いのあったら教えてください。
眠くなるどころか、観終わった後ホンワカと暖かい気持ちになれる音楽映画、久しぶりでした。ドリームなんとかより、百倍面白いです。音楽に対する眼差しというか、愛情というか、とにかく次元が違うんだよ。
げ、いかん!相当敵に回したな、これで(怖)。
March 27, 2007 11:52 PM
王様にキッス!
なんかミュージカルのタイトルみたいだね(笑)。
常連のKちゃんとYのPがやってるキッス?が、あの王様とジョイント・ライヴを敢行、そのDVDを拝見しました。
先ずはキッス?。もう言うことありませんって位の、熱いステージング。Kちゃんは部分的に納得いかないとこもあったみたいですが、僕みたく代表曲くらいは知ってますレベルの耳には判別不可能なくらい、完璧なプレイに思えました。ギターのフィードバックの気持ち良さ、ハード・ロックの真骨頂です。
そして、王様。日本語直訳ロックで一世を風靡して以来、僕も都度CD買ったりして気になる存在ではありましたが、まあナマ王様はほんと凄い!
まず、顔が凄い!もちろん歌詞が凄い!そしてギターが凄い!ついでにアクションが凄い!要するに全部凄い!これは、例えばエア・ギターのブームみたいな薄っぺらな芸とは明らかに違う、真に王道と呼べる芸だと確信した次第です。テクなんてハンパじゃないです。
前回の「fine.」でもふれたように、音楽の世界でも「オリジナリティー重視の音楽」と「パクリ物まね何でもありの芸」との狭間で、ミュージシャンそれぞれきっと、気持ち的にいろんなドラマがあったはず。
言うまでもなく王様は、芸の道をひたすらネタ探しながら走ってるわけですが、そのイサギよさ、カッコよさも、等しくロックンロール・スピリットといえるものだと思います。
見る目ないなぁ、よしもと。王様ぐらいギター弾けて笑い取れる芸人、そうそういないから。ギター侍の後釜でお願いします(笑)。
March 24, 2007 04:08 AM
fine.
常連のjok君から、信濃川日出雄という漫画家の「fine.」という作品をお借りして読んでみたのですが、これが実に面白い!イッパツでハマってしまいました。
ストーリーは、現代美術の作家を目指すひとりの若者の、有り体にいえば「純粋芸術」と「売り絵」との狭間で葛藤する姿をタテの糸として、そこにいろんな人間関係や置かれた環境がもたらす悲喜こもごもを織り交ぜながら描く、ほろ苦い負け組系青春絵巻って感じです。
僕自身約二十年間美術の世界に身を置いていたので、この漫画に描かれている情景はほんとうにリアリティーを持って迫ってきました。あったんですよ、こういうこと。居たんですよ、こういうひと(笑)。ハッキリ言ってこの作者、そうとう裏知ってますね。
仕事柄、美術大学の作家の研究室(とは名ばかりで、ほとんどは汚いアトリエ)を訪ねることが何度もあったのですが、その折々に見かけた学生たちの姿。未来の大作家を夢見て、何十トンもの巨岩に跨り日がな一日中ノミをふるう若者、石膏まみれで「恐怖のミイラ」状態の若者(古!)、車座になって酒盛りをしながら熱く芸術論を闘わせる若者、何もせずただボっと空を眺めている若者。彼らは、いま何処・・・。
初志を貫徹して大作家になった人もいれば、まったく違った道にワープした人もいっぱいいることでしょう。
されど、どのような道を選んだとしても、一見無駄とも思えるあの時代のあの場所の、溢れんばかりの自由闊達な空気感を味わった貴重な経験は、何物にも変えがたい”何か”として、それぞれの心の底で脈々と生きづいているんでしょう。だよね、Fさん?
いま二巻までしか読んでませんが、今日四巻まで買ってきました。今後の展開が益々楽しみな作品です。いよいよ桜の季節です。が、この主人公、桜散りっぱなしの人生です。僕も、です(泣笑)。
March 22, 2007 10:26 PM
マダム・ギター
マダム・ギター長見順の新作「フー・チー・クー」がリリース。中央線沿線のブルース/ジャンピン・ジャイヴ・シーンでちょっと前から話題の姉さんですが、今回は先に吾妻光良とのデュエット曲をシングルで先行リリース。掴みオーケー、イケイケの登場です。
のっけからゴージャスなジャズ・ブルースに始まって、コミカルなファンクあり、しっとり系のスロー・ブルースあり、レゲエっぽいアップ・ナンバーあり、フュージョン的展開あり、「エリーゼのために」が顔を出したり、家族マージャンの曲では効果音でポンとかチーとか言ったり(笑)、オマケにクレズマーまでありと、まあお楽しみ満点のジャイヴ・アルバム、前作よりもより幅の広いマダム・ワールドが繰り広げられています。
なんせ、ダンナがあのボ・ガンボスを土台で支えた岡地さん。今回もドラムスで愛の全面バック・アップ、見事に主役を盛り立てています。途中ゴリゴリのテナー・サックスが。これ、あのひとだろうなぁ、と思ったら、やっぱあのひとでした(笑)。片山広明。焼き鳥でいえば軟骨の味、かな?
七月の日比谷野音、恒例のブルース&ソウル・カーニバルにスインギン・バッパーズとともに出演予定のマダム、ぜひトリのココ・テイラーとかぶっ飛ばして欲しいものです。相変わらず「ワン・ダン・ドゥードゥル」とかガナって歌ってるココ・テイラー、キライです。
と、ここまで紹介しといて恐縮ですが、個人的にはマダム・ギターも、キライです(笑)。なんかなぁ〜、センス古いのでは?とか、感じてしまうのです。吾妻さんとか藤井さんとかが巨大すぎるのかもね。音楽でひとを腹の底から笑わせることの難しさ。ジャンピン・ジャイヴ永遠の命題なんでしょうね。
March 19, 2007 01:31 AM
ファンク・ミュージックの春
ルーツ・ロック系の来日にばかり目を奪われていたら、ふざけるな、とばかりのファンク系来日ラッシュなんですね。知らなくてすみませんでした、と怖いので謝っておきます(笑)。
3/16−21日:TOWER OF POWER。言わずと知れたベイエリア・ファンクの雄。一世を風靡したのが三十数年も前の話。もちろんその後も地道に活動を続けてきたのでしょうが、さて、今はどんな感じなんでしょうか。「DOWN TO THE NIGHTCLUB」とか、やるんでしょうねぇ。
4/13−16日:COLD BLOOD。これまたベイ・エリアでTOWERと覇を競った名物バンド、奇跡の初来日。遅いよ!って感じですが、ジャニスの再来と言われたリディア・ペンス、マジ凄そうではあります。ダニー・ハサウエイがプレイにプロデュースにと、深く係わったバンド。よってソウルファンからも熱い視線を浴びそうです。DAIちゃん、行っといで(笑)。
4/18−22日:FUNK MASTERS。JB縁のヴェテラン・ミュージシャン、ジャボ・スタークス/クライド・スタブルフィールド/フレッド・ウェズリーによる、JBトリビュート・バンド。時期が時期だけに、きっと熱いステージになる、かな?
5/10-12日:DAVID T WALKER。メロー&グルーヴィなジャズ・ファンク・ギターと言えばこの人。先ごろODE盤三作もめでたくCD化されたことだし、絶好のタイミングに満を持しての初単独公演(ひとのバックでは来日済)。
5/16-19日:LAKESIDE。なつかしい!あのロジャーを生んだオハイオ・ファンク・シーンの人気バンド。コーラス・ワークとか、見事でしたねぇ。
てなところですが、どうも引っかかるのが、これら全て「コットンクラブ」か「ブルー・ノート」での公演という点。いえ、それが別に悪いわけではありませんが、ディナーベースの会場で、果たして熱いファンク魂が存分に発揮できるのか、ちょっとハテナな気がするのであります。結構高いしねぇ。かつて、時代を反映した切実な音で聴衆を熱狂させたファンクも、もはやスノッブ気取りのセレブリティの愛玩音楽になってしまった、とは、さすがに言い過ぎかもしれませんが、言い過ぎたくもなる気持ち解ってくれる音楽ファン、結構多いのでは?え、いない?こりゃまた失礼いたしましたっと。
March 15, 2007 10:23 PM
東京都知事選挙
すわ、マスター立候補か、いよいよ都政に物申す気か、とか誰〜れも思わないのは百も承知。では、何故にこのタイトルか?ちょっと思い付きで、遊んでみたくなったのであります。題して「結成!トーキョー・メトロポリタン・メイヤー・バンド」。候補者五名でバンド組んだら、さて如何に。
ヴォーカル、これは石原慎太郎で決まり。フロント志向で、脇役とか有り得ないタイプ。白いスーツでマフラー巻いて出てきそう。ボウヤはもちろん、四男です。
キーボード、陰でバンドを操る策士、黒川紀章。弾けないくせに最新型キーボード六台位に囲まれてそう。ほとんど笑わずに威厳を保ちます。当然、客席では若尾文子が華を添えます。
ベース、地味にバンドを支える吉田万三。福祉系プレイで優しく迫ります。衣装はもちろん、赤。
ギター、これは浅野史郎に一肌脱いでもらいましょう。俳優の佐野史郎ギターうまいから、きっと浅野史郎もうまいはず(笑)。牛タン系プレイで煽ります。
ドラム、まあ、ふくろうでいいか。教育的ドラミングでバンドを支えます。かなりモタリますが(汗)。
すみません、ふざけちゃって。これで久米宏でも加入したらMCでバッチリ。海江田万里来たらどうしよう。とりあえず、ライティングだな(笑)。丸山弁護士来たらトラブル処理やマスコミ対応を任せたかったんだけど、残念。
因みにデヴューシングルは、A面「新東京五輪音頭」、B面「新東京御臨終音頭」(ウマい!)。
なんか、静かに去ってゆく皆さんの足音が聞こえる春の宵です(寒)。
March 14, 2007 02:33 AM
小ネタの春
昨日、プランクトンの皆さんがライヴ打ち上げ後来店。その際来月リリースのジプシー・ブラス・バンド、ファンファーレ・チョカーリアの新譜「QUEENS&KINGS」のサンプル盤を頂きました。高速ブラス・サウンドがこれまで以上に強力に鳴り響き、まさに血沸き肉踊る感じですが、今回はなんとステッペン・ウルフの「ワイルドで行こう」なんかカヴァーしちゃってます。笑えます。ホンマワイルドですわ、このオッチャンたち。
ハワイアン・ギタリストの山内雄喜さんが来店、ポレポレ以来久々の再会でした。現在常連ゲレンちゃん率いるユニット、チュラマナが2ndアルバムをレコーディング中で、当日はFM出演後ミーティングと称する宴会って感じで、歌姫両マキちゃんを交えて楽しく盛り上がってました。それにしてもアラニさん 、若い!もしかしたら夏ごろ、国境の南に素敵なスラッキー・ギターの調べが流れるかも、です。
先週土曜日は、お馴染み薩摩琵琶の後藤幸浩さんのCD発売記念ライヴ。花粉症で苦労されてましたが、途中ビートルズ・ナンバーを挟んで、また新しい一面を披露して頂きました。ハイライトの「木曽義仲」はこれまで何度か聴いてきましたが、歌に益々艶が増してきた印象を受けました。この日、こちらも久しぶりのライター大鷹俊一さんがお見えになり、軽く野球話で盛り上がりました(笑)。
またか、のジョン・メイヤーネタ。彼は十年ほど前まで高校時代を神奈川県小田原市で過ごしていたそうです。ということは帰国後即デヴュー、僅か三、四年後にグラミー獲ったことに。まさにアメリカン・ドリームってとこでしょうか。因みに、そのグラミー授賞式のレッド・カーペット・インタヴューの際、インタヴュアーの、女優ジェシカ・シンプソンとの関係は?との問いに、流暢な日本語で答えてる映像がYOU TUBEにアップされてます。「john mayer speaks japanese」でどうぞ。以上情報提供デニさん、ありがとう。
ついでに、もう一丁。先ごろのTHE BANDのトリビュートに続いて、今度はJONI MITCHELLのトリビュート盤が四月下旬にリリース。こちらはまたメンツが凄い。ざっと羅列すると、ビョーク、エルヴィス・コステロ、エミルー・ハリス、ジェイムズ・テイラー、アニー・レノックス、k・dラング、サラ・マクラクラン、ジャズサイドからブラッド・メルドー、カサンドラ・ウィルソン、ブラジルからカエターノ・ヴェローゾ、そしてブラック・ミュージックから御大プリンス!まさにJONIの影響力の大きさを物語る顔ぶれですねぇ。めまいがします。
以上、小ネタも尽きたのにお客さん来ません(泣)。しかたない、飲むか。直らんなぁ、このパターン(笑)。
March 12, 2007 08:49 PM
MY NAME IS BUDDY
前作に引き続き、RY COODERの素敵なコンセプト・アルバムがリリースされました。
今回は、英文かつ長文のライナーなので内容がまだ把握出来てないのですが、どうやらBUDDYという猫とぎっちょのねずみとトードというおっさんが古き良きアメリカを旅して回るって感じのもののようです。ライナー冒頭に「THE AMERICA OF YESTERYEAR」とありますが、まさに言い得て妙ですね。
勢い、カントリーとフォークが骨格を成していますが、ほかにゴスペル、テックス・メックス、ジャズなどが相変わらずのライ・クーダーマジックで見事に溶け合い、ロード・ムーヴィーさながらに古き良きアメリカの風景がつぎつぎと立ち現れ、まったく飽きることなく七十分が過ぎていきます。
参加メンバーも息子をはじめ、フラーコ・ヒメネスやジム・ケルトナーやヴァン・ダイク・パークスやボビー・キング/テリー・エヴァンス組やマイク・シーガーなど気心の知れたミュージシャンが脇を固め、音にそこはかとない芳醇な香りを与えています。ライのギターについては、相変わらずほとんど弾かない(笑)感じですが、それでも所々で聴こえる粋なプレイには、つい耳がいってしまいます。まあ、テクがどうのとかソロがどうのとか、とっくに卒業しちゃった人ですからね。もっと大きく、音楽全体を見ている感じですね。
古くて新しい摩訶不思議なライ・クーダー・マジック。詳しい内容は専門家のレヴューを待つとして、春近い東京の片隅でしばし古き良きアメリカに思いを馳せるとしましょう。やっぱ今夜は三十年もののバーボンだな(あらへんがな!)。
March 9, 2007 07:54 PM
DREAM GIRLS
夜通しの仕事柄、たまに映画観るのは午後三時ごろの回。よって、基本的にかなり眠いのですが、そんな状況なものですから、「眠かったか否か」が自分にとって「いい映画だったか否か」というバロメーターに、いつの間にかなっちゃってる気がします。
で、ダイアナ・ロス&シュプリームスをモデルとした、いま話題のこの「DREAM GIRLS」。結論、十分眠うございました(笑)。数年前の「永遠のモータウン」みたいな感じを期待して臨んだだけに、終始微妙感を味わうハメに。ひとつ、全体に自分が抱いているモータウン・サウンドの空気感がすごい希薄な印象が、ひとつ、陳腐な業界ネタとメンバー間のゴタゴタだけを二時間も続けちゃうシナリオのアリキタリな印象が、ひとつ、映画と思って観てると途中いきなりセリフを歌いだしてミュージカルになっちゃう中途半端で唐突な印象などが、きっとその微妙感の原因だと思います。後で知りましたが、二十年も前から上演されてるミュージカルの映画化だそうで、なるほどそういうことかと、合点がいった次第です。
出演者全員すごく歌ウマいし、かえってモータウンへの思い入れとか全くヌキで観ると、それなりに楽しい映画だとは思いました。とりわけ、男と別れ自分の道を歩むと歌い上げる終盤近くのビヨンセの熱唱には、正直鳥肌立ちました。まったくもって、イイ女ですねえ。
ま、所詮映画のなかの作り事の世界、目くじらたてるほどの事でもありませんが、モータウンといえばポピュラーミュージックの歴史の中でそれヌキでは語れないほどの巨大な存在。出来れば、もうちょっとだけ深く大切に扱ってほしいものではあります。ついでに超蛇足ですが、自分はマーサ&ザ・バンデラス派です(笑)。
March 8, 2007 09:10 PM
愛犬と病気 その後
じゃ〜ん!愛犬ケリー二等兵、戦地よりただいま帰還いたしました!
当初手術後一週間入院の予定が、MRI検査で新たに椎間板の異常箇所が判明し入院延長となりましたが、幸い経過順調とのことでまずはホッと一息といったところです。残念ながらまだ後ろ足は両方自由が利かずいわゆるイザり状態ですが、医者によれば二週間ほどで歩けるとのこと、気長に待つとしましょう。やっぱ、いくら下半身ヘタレてようがコイツが家に居るのと居ないのとでは、空気の暖かさが違う。もはや家族の一員ってことなんですね。もしも俺が突然明日下半身ヘタレて、イザッて帰ってきたらどうなんだろう?きっと目の前に即書類とはんこ置かれるな。「あったり前でしょ。何考えてんの!」って声、確かにいま聴こえたモン。
ついでに「子供と教育」その後。長男はなんとか受験を一勝一敗一引き分け(笑)で終えました。なので四月からは大学生活のスタートですが、まだまだヒヨッコもいいところ、学生とはいえいっぱい世間に揉まれて、いっぱい挫折を味わって、そしてそれをヨロヨロと乗り越えていって欲しいものです、イザりでいいからね。
長女はといえば、新しいギターを買って何やら部屋のシステムを改造中。そのギター、なんか間が抜けてるなぁと思ったら、ピック・アップが一個も付いてない!ブリッジで音拾うらしいけど、もうオヤジには何が何やらさっぱりわかりませんです、はい。「旧人類のパパには分らん」と言ったら、失笑されました。時代は変わる!
さて、あと我が家の問題は、ヒマなオヤジの店だけか・・・・・・・トホホ。
March 5, 2007 12:39 AM
シャンソンの歴史物語
掲題のCDリリースを記念したイベントが土曜日の昼下がり、当国境の南にて開催されました。レクチャー形式のイベントはポレポレ時代は何度か経験しましたが、ここでは初めての試み。なにせシャンソンなものですから集客等暗中模索の感じでしたが、おかげ様で程よい入り。本CDの選曲者蒲田耕二さん、本CDのリリース元ライスレコードの田中勝則さんの楽しいお話と北中正和さんの的確なツッコミとで、あっという間の三時間でした。
「シャンソン」という呼び方は世界中で日本にしか存在しない、という振りから始まって、国際都市パリの三十年代の様子やミュゼットの成り立ち、ラテンほか他国の音楽との影響関係の有無、レコード産業が生まれる前に既に大衆歌謡として成熟していたこと、フレンチポップスに関するレコード会社の企業戦略のはなしから花形歌手のスキャンダルまで盛りだくさんの内容で、知らないことばかりのせいか大変勉強になりました。
僕自身、ご多分に漏れず宝塚経由の越路吹雪みたいなものがシャンソンだと思い込んで、若い頃はまったく興味がありませんでしたが、ある時期セーヌ左岸派と呼ばれるミュージシャン、特にジョルジュ・ブラッサンスあたりを聴いて認識が変わりました。なんだ、シンガー・ソングライターじゃん、とそう思ったわけです。確かに、田中さん曰く100%歌謡として成り立ってきただけに、リズム的なスリルは希薄な音楽ですが、メロディやギターの美しさには、やはりフランスならではの美意識みたいなものが宿っている気がします。
もとより三時間でシャンソンの深みまで踏み込むのは無理としても大体の流れが掴めたところで、次回はぜひ一世を風靡したパリ発ワールドミュージックから最近の移民系音楽を含めたフランス音楽事情でもテーマに酒を飲むイベントでもやって戴けたら、きっと楽しいかなと勝手に思ってます(笑)。
ご来場いただいた皆様、企画のお三方ほんとうに有難うございました。
March 4, 2007 10:20 PM
アメリカン・ルーツ・ロックの春
地味ながらもアメリカンロックの歴史にいぶし銀のような輝きを与えてきた二人のミュージシャン、トニー・ジョー・ホワイトとエイモス・ギャレットのツアースケジュールが固まったようですね。
トニ・ジョウは、昨年九月14日の本ダイアリーで、三十年ほど来日してないのでは?などといい加減なこと書いちゃいましたが、正確には二十六年振りだったんですね。東京公演は四月十六日クアトロのみで、トニ・ジョウとドラマーの二人のユニットでのライヴになる模様です。他会場の詳細はトムズ・キャビンHPでどうぞ。
エイモスのほうは、それこそ全国津々浦々って感じで北は北海道札幌から南は九州宮崎まで十七会場をツアーする模様です。前回もジョイントした日本人ミュージシャン二人と組んでのほのぼの全国行脚。きっとアットホームな温かいライヴになることでしょう。東京は五月十二日ラカーニャのみですが、昼夜二公演だそうです。
トムズの「呼ばずに死ねるか」シリーズ?、これからもしばらく目が離せません。
March 1, 2007 11:52 PM
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