国境の南 world music & bar

DIARY

September 2006>>

WORLD BEAT 2006

久々の日比谷野外音楽堂。個人的にいろいろ思い出の詰まったハコ(じゃないか?)ですが、今日はビートの雨を浴びに行ってきました。よく店に来てくれるプランクトンの皆さんの尽力あってか、会場は後方立ち見スペースまで大入り満員。約四時間オールスタンディングの熱狂のダンスタイムとなりました。
トップバッターは渋さ知らずオーケストラ。演奏時間が短いこともあってか新機軸こそ見えなかったものの、相変わらずハイテンションのステージングで客席を沸かせてました。
続いてROVOの登場。初めて観るバンドなので実はいちばん楽しみにしてたのですが、これがほんとうにカッコイイ!とりわけそのリズムセクションには、しばし見とれてしまいました。グルーブ感と浮遊感とが綯い交ぜになったような独得のサウンドには、インストバンドであることをうっかり忘れてしまう程の歌心みたいなものが感じられて、すっかりヤラレてしまいました。彼らも結成十年なんですね。その筋ではつとに有名な存在だそうですが、こういう凄いバンドをいままで知らなかった自分はまだまだ青いヒヨッこです。
さて、トリはもちろんコノノNo1。これまた想像をはるかに上回るグルーブ感でノセまくります。やたら電気親指ピアノだけがクローズアップされてきた感があってか、もうちょっとインストっぽいノリかと勝手に想像してたのですが、実際にはヴォーカルもハーモニーも、そしてダンサーもフィーチャーされ、全体的にすごくバランスのとれたバンドサウンドを響かせていました。それにしても満員の客を全員躍らせてしまう力が、あの歪んで濁ったリケンベの音に宿ってるのが不思議といえば不思議な話ではあります。後方の立ち見スペースでは、四、五人の若者がステージも観ずに輪になって踊り狂ってました。これ、BEATの祭りという趣旨からすれば、ある意味大成功の証しといえるでしょう。帰らぬ客のアンコールに応えて、最後は渋さ、ROVO入り乱れての大団円!
まさにBEATの雨に打たれっぱなしの一夜でした。やっぱり「初めにリズムありき」ですか。あ、四時間立ちっぱなし、もちろんクッタクタのクタです。

August 27, 2006 09:09 PM

plays bug music

今日はいつもジプシー音楽の楽しいイベントを企画してくださる関口さんの紹介で、瀬戸信行さんのクラリネットと熊坂義人さんのコントラバスのデュオのライブを、前後にDJを絡めて行いました。タイトルのbug musicとはくだらない音楽みたいな意味で、ジャズミュージシャンのドンバイアスが同名のアルバムを録音してるそうです。正直いってお話を戴いた時点ではどんな感じのライブになるのか、なかなかイメージが湧かなかったのですが、聴いてみれば「くだらない」どころか実に楽しい!レパートリーも「国境の南」に始まり(気を利かせてくれてありがとう!)、シドニーベシェあり、マルチニークのビギンあり、クレツマーあり、そして瀬戸さんのオリジナルありと、さながらクラリネットで巡るワールドミュージックの旅的な展開で、それはそれは素敵なライブとなりました。bugとはきっと、譜面に基づくウェルアレンジドミュージックの対極にあって、とりあえずノリ一発で楽しい音出してみようみたいなことなんでしょう。客席には梅津和時さんもいらっしゃって少しは緊張もしたでしょうが、それでも二人とも終始楽しそうにプレイすることで、bug musicの楽しさをうまく客席に伝えていたと思います。ところで、ライブのあと知ったのですが、お二人今日が初共演だそう!マジありえないって感じです。あ、そうか。そういうところがまさにbugっぽいんでしょうね。尚、瀬戸さんは関西を拠点として活動中の九人編成のジプシー楽隊「フレイレフ ジャンボリー」のメンバーで、三枚目のアルバム「ニッポンクレズマー」がリリースされたばかり。こちらもすごく楽しい内容となってます。 http://www002.upp.so-net.ne.jp/freylekh/

August 23, 2006 12:49 AM

琵琶のレコーディング

久々の日記です。ネタも店も夏枯れってとこですか。そんな中、昨日当店をスタジオとして使用して、後藤幸浩さんの薩摩琵琶弾き語りのレコーディングが行われました。後藤さんとは十年来のお付き合いで、代官山ポレポレ時代から通算すると三十回ちかくライブを続けて来ていただいてるのですが、店でのレコーディングは初めて。琵琶の生音の響きが程よいらしく、約七時間ほどで無事終了しました。お弟子さんやカメラマンなども手伝いに駆けつけて、和やかな環境のもと、満足のいく音が録れたのではないかと思います。これから年内のリリースを目指して進行の予定、完成が楽しみです。三十年ちかくも琵琶に拘り、ソロを基本としながらも、他の和楽器とのユニットや、オーケストラとの共演や、渋さ知らずのメンバーとしてのレコーディングなどなど常に幅広い活動を続けている後藤さんですが、偶然にも自分とは同じ高校の同窓生。その弛まぬ音楽活動に多少なりとも関与できるのは大変に光栄なことです。そうそう、その日たまたまうちの娘がやってるバンド「階段ライト」のライブが近くであり、終わったあと店に来たのですが、後藤さんに紹介すると、音楽や業界や世の中の様々の話題に花が咲き、気がつけば四時半!お付き合いいただいて有難うございました。

August 20, 2006 09:29 PM

ブライアン・ジョーンズ

巷で話題の「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」を観にシネクイントへ。正直言ってこの映画、多少なりともほかのメンバーとの音楽的な絡みとか、サウンド面での貢献とかも描かれてるのかと期待してたのですが、そのあたりには全く触れることなく、むしろブライアンのプライベートヒストリーを通してドラッグカルチャー真っ盛りのあの時代の空気感を描いた、妙な言い方ですがかなり映画臭い作りで、自分的にはちょっと肩透かしを食った感じを受けました。考えてみればメンバー全員を役者が演じ、謎の死の真相を明かす的な筋立てともあれば、勢い映画臭くもなるでしょうが、自分としては例えばディランの「ノーディレクションホーム」のように、ブライアンのバンドでの在り方をドキュメンタリー的に捉える部分があるのかなとか勝手に想像してただけに、そのあたりで違和感を覚えたのだと思います。それに加えてサウンドトラックがまた意表を突かれる選曲で、狙いなのか適当なのか良く分かりませんでした。何せ唐突にスモールフェイセスの「レイジィサンデー」やジェファースンの「ホワイトラビット」やらが流れるのですから!おまけに、シャレのつもりかDO YOU MR、JONES?という歌詞を持つディランの「やせっぽちのバラッド」まで登場します。そうか、やっぱりこの選曲で明らかなように、この映画はストーンズのブライアンではなく、あくまでもその時代を生きた彼を描いたものなんだな。だって時々登場するミックやキースなんか、彼の引き立て役としてこれ以上ないほど情けない感じで描かれてるしなぁ。もちろんコアなストーンズファンなら充分楽しめることとはおもいますが、そうでもないファンはどこを楽しめるのか、余計なお節介ながらちょっと不安が残る作品ではありました。因みに、自由奔放に生きた彼のこと、ちょっとエッチなシーンもいろいろ出てくるので、デートの相手選びはそれなりに!

August 8, 2006 08:10 PM

ユッスーンドゥール

ユッスーンドゥールのセカンドナイトを聴きに人見記念講堂へ。ここは以前オールマンブラザーズバンドを聴いて以来久しぶりでしたが、後方の中央付近の席でゆったりと楽しめて大満足の一夜でした。とはいっても会場の前半部分はすでに二曲目からスタンディングでノリノリの状態、そのまま二時間ちかくバラエティ豊かなメリハリの効いたプレイが繰り広げられました。僕自身ユッスーのライブは六回目ぐらいですが、さすがに初期の衝撃的な印象は無いものの自信に溢れた流石のステージング、その志の高さもあってか、やっぱりグッとくる部分いっぱいありました。若干ですが、ソウルミュージック系のパッケージショウ的な閉鎖的なイメージを感じたりもしましたが、そのあたりはそのミュージシャンに何を求めるかで微妙なところかなとは思います。アンコ ールの最後にtoxiquesを小編成でバンドっぽくやってくれたのが、強く印象に残った夜でした。そういえば、トーキングドラムの音を聴きながら頭を過ぎったのは、忘れもしない大阪フェスティバルホールのキングサニーアデのライブでした。もう一度聴きたいなー。誰か呼んでください。ブルーノートのモリ・カンテも素晴らしいステージだったそうで、聴けなかったのが残念でした。さて次はコノノNO・1ですか。夏真っ盛りですね。

August 7, 2006 09:10 PM

しんちゃんバンドのライブ

先日の日曜日、知り合いのギタリストしんちゃんが六本木ボニーラでライブを行いました。このライブ、実はガンで闘病中の彼が、これまでに受けた励ましに対し感謝の気持ちを込めて、友人たちを集めてその前でプレイするというもので、その意味合いからともすれば重いムードになりがちなところですが、どっこい誰が病気なのって感じのすばらしいギタープレイでもって、最高のステージを繰り広げてくれました。自分と同世代で筋金入りのギター小僧、レパートリーも幅広くサンタナ、ボブマーリー、クラプトン、ザ・バンド,BBキング、ジョーコッカー、エルビス、ハリー・ベラフォンテなど、いままでに愛してきたミュージシャンの代表曲の数々を、ときに優しく、またときに激しく弾き倒してくれました。聞けば抗がん剤治療の合間のこの日しか日程が取れなかったとか。さぞ万感の思いを込めてのプレイだったこととおもいます。バックバンドも気が乗移ったかのような力強いプレイで、巷のおやじバンドどもをまとめて蹴り飛ばす勢いでした。ぜひ一日も早く病気を克服して、ふたたびそのスーパーなギタープレイをみんなの前で聴かせてほしいと願ってます。頑張れしんちゃん!!

August 3, 2006 03:22 AM

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