BOB DYLAN
台風シーズンの9月を思ったよりも好調に乗り切ったのも束の間、今月に入って特にここ2週間ほどは、いったい何事が起こったのってくらいの閑古鳥状態、テンション下がりまくりです。
欲張って危険牌を掴み、振り込んでハコ点食らったリーチ・マージャン兄弟トンズラの余波がいよいよ国境にも!ってそんなワケはないとは思いますが、それでもお客さんのなかにはいろいろ余波を受けてる方も多少いらっしゃるので、今後の庶民生活への影響はいろいろと出てくることでしょう。困ったものではありますが、朝が来ない夜はない、底がない海はない。こんな時期は一杯飲みながら好きな音楽聴いて気分転換といきましょう、もちろん国境で(笑)。
巷で話題のボブ・ディラン「TELL TALE SIGNS」。1989年から2006年までのアルバムのアウト・テイクや未発表音源を纏めたコンピレーション盤ですが、もうこのクラスになると最新作といってもいいくらいのクオリティ。目下の最新作「MODERN TIMES」よりもヴァラエティに富んでいて聴き応えあるくらいです。国境的ベスト・トラックはDISC1の5曲目「RED RIVER SHORE」。バックはライ・クーダーにフラーコ・ヒメネス、というのは真っ赤なウソですが(笑)、全体に漂うテックス・メックスな香りが堪りません。テキサス・トルネイドーズの名手オギー・メイヤーズ(アコーディオン/オルガン)の起用が光ってます。
この曲にライ「ボーダーライン」〜フラーコ「ポキータ・フェ」〜フレディ・フェンダー「ビフォー・ネクスト・ティアドロップス・フォール」〜夕焼け楽団「初夏の香り」「国境の南」と繋げば、もうテキーラ1本空になること間違いナシ。ぜひお試しください、もちろん国境で(笑)。
話変わりますが11月1日(土)夜に、いつもジプシー音楽関連のイヴェントでお世話になっている関口義人さん企画による「イラン音楽を聞く夕べ」を開催します。レコードによるイラン音楽ガイドとミニ・ライヴの2本立て。自分自身あまり知らない世界だけに興味津々です。ワールド・ミュージック好きの皆様、御来場お待ちしてます(詳細はイヴェント欄へ)。
もうひとつ話変わりますが、メニューに「おでん」が加わりましたので、ぜひ一度御賞味ください。
久々の日記でチカラ尽きました。次回はまたタイミングを見ながら・・・。総選挙かこの日記は(笑)。
October 25, 2008 08:10 PM
ELI PAPERBOY REED
すっかり更新サボってるうちにもう10月になっちまいました。寄る年波による蓄積疲労のせいか、PCの前に座ってもしばらくすると、まぁ明日でもいいかって先送り病が頭をもたげてくる感じです。イカンなぁ、頑張ります。
前回キング・クリムズンに触れたら、数日後にプログレもう一方の雄ピンク・フロイドのキーボード・プレイヤー、リチャード(リック)・ライトが亡くなってしまいました。彼らの1971年箱根アフロディーテ公演は、当時田舎の高校生だった自分の周りでも結構話題で、早速牛ジャケ「原子心母」を聴いてみたもののサッパリワケ判らず、翌年上京してすぐ「おせっかい」を入手、これが自分にとって決定打となり、特にB面の大作「エコーズ」は何度聴いたことか。これとマハビシュヌ・オーケストラの「内に秘めた炎」を夜な夜なとっかえひっかえ、今思えばなんて暗い青春の日々だったことでしょう(笑)。「エコーズ」を聴くと、今でもあの狭い6畳部屋に確実にワープできる、自分にとってはまさにお宝タイムマシーン・レコードの1枚です。
一旦はロジャー・ウォーターズにクビ切られながらも、ピンク・フロイド再結成に最も前向きな発言を繰り返していたあなたが先にいなくなって、どうするんですか。心よりご冥福をお祈りいたします。
エリ・ぺイパーボーイ・リードという若造を知ったのは、国境DJチーム、Jackieの熱血ブログ「ミュージック・コロン」を覗いてのこと。ここは無精者の自分にとっては数少ない貴重な情報源のひとつとなっていて、ほんと重宝してます(ノン・ジャンルの音楽好きなら当HPのリンクからぜひ一度覗いてみてください)。
で、このエリ君がまた結構熱い、凄い、おまけに潔い。まだ20代らしいですがその魂の老けぶり(笑)が、全くもって素晴らしい。いつの時代のレコードですか?って感じ、またはオーガニック・ソウルとかそんな無農薬野菜みたいな体に良いもん、食えるか!って感じです。YOUTUBEでお姿を拝めば、これまたその辺うろついてる、肉の好きそうな小太りの兄ちゃんで、親近感満点であります。
とにかくソウル・ファンなら楽しめること請け合い、まぁ後は今後どれだけオリジナリティを発揮していけるかってとこでしょうか。頑張れ若造!
ついでに頑張れ年寄り!言うまでもなく、自分のことです(笑)。
October 2, 2008 03:01 AM
KING CRIMSON
辺りはすっかり秋の気配、いまだにアロハなんか着てると明け方風邪をひきそうな季節となってまいりました。ふっと空を見上げれば、まさに天高くという感じ、星を見るには絶好の環境です。
というのも最近読んだ「宇宙96%の謎」(佐藤勝彦著、角川ソフィア文庫)という本が、急にそんな気にさせた、という単純なハナシですが(汗)。この本、宇宙の誕生から現在の最新宇宙論までを実に平易な語り口調で綴った、自分にとって刺激満載の内容でした。そこに飛び込んできたのが、スイスで行われているブラック・ホールの発生実験で地球が滅亡するとの噂を知ったインドの少女が絶望して自殺!という衝撃のニュース。「死ぬのが怖いから死ぬ」という、これ以上ない究極のマイナス志向。暗澹たる気持ちになります。
この実験は上記の本でも触れてますが、CERN(欧州核研究機構)がスイスの山中に全長27キロもの円形トンネルをつくり光の速さで素粒子を衝突させてミニ・ブラック・ホールを発生させて蒸発させる、というプロジェクトだそうで、難しいことは分かりませんがもし期待道りの結果が出ると、プレーン宇宙モデルを提唱しているホーキンス博士の予言が実証されて多分ノーベル賞、なのだそうです。
この計画を知ったハワイ在住の若者が、地球滅亡の恐れありと計画の即時中止を提訴、以来ネットでいろいろ騒ぎになってたらしく、ついに予期せぬ犠牲者まで出たという流れ。とどのつまりは、知らなくていいことまで知ってしまった(知らされてしまった)ネットという怪物のほうが、ミニ・ブラック・ホールなんかより怖いってハナシでしょう。ヤレヤレって感じです。
宇宙に想いを馳せるときのBGMは、はるか5200光年彼方の射手座三裂星雲をジャケットに使ったキング・クリムズン「アイランド」です。ハッキリ言ってコジツケですが(笑)、あまりファンのあいだでは語られることの少ないこの4thアルバム、個人的にはお気に入りの1枚です。確かに当時は「宮殿」「ポセイドン」「リザード」の後とあって地味で散漫な印象もありましたが、何回も耳にするうちに一番心地よいアルバムになっちゃいました。タイトル・チューン「アイランド」は、今でも自分にとって最高のヒーリング・ナンバーです。余計なお世話ですが4曲目「LADIES OF THE ROAD」はビートルズ・ファン要チェックです。プログレという障壁のせいか案外ご存じない気がしますもんで。
おそらく空とか見上げる暇もなく、政界の「井の中」だけは客観的に見れる優秀な首相を要するわが日本国の片隅で、「あなたにはわからない」と言われた私たち庶民はせめて天を仰いで、推定137億歳といわれる大宇宙に、しばし想いを馳せるといたしましょう!
そして中秋の名月にはしこたま酒を飲みましょう、国境で!そこかい(笑)。
September 11, 2008 09:05 PM
JON CLEARY
ふと気付けばもう9月。8月の最終週は何日かゲリラ豪雨に見舞われ、まあ惨憺たるものでした。どう足掻いてもあの前も見えないような豪雨と花火並みの感覚で鳴り響く雷鳴の前には、なす術ありません。ドンキの傘売り場とタクシー乗り場だけが大繁盛といった有様でした。
ニューオーリンズのファンキー・ピアニスト、ジョン・クリアリーが10月に来日、15日(水)渋谷クワトロでライヴがあります。現ボニー・レイット・バンドのキーボード奏者でもある彼の、ファンクでソウルでロックでAORな、まさに今が旬の音がもうすぐ聴けます。今回は彼のバンド、ジ・アブソルート・ジェントルメンを率いてのステージですが、腕達者揃いの中でもとりわけ巨漢のデルウィン・パーキンスというギタリスト、これが異常にウマい!映像で観てると目が点になります。ギター・ファン、集合(笑)。
ところで当国境の南は、このライヴから全国24店の音楽バーで組織されスタートする「バー・チケット・ネットワーク」というサービスに参画することになりました。これは簡単に言えば、今回の招聘元バッファロー・レコードの企画に関して、加盟店の音楽好きが割安でチケットが買えるシステムです。ジョン・クリアリーで言えば当日¥6000のところ¥4500で買えます。ただし1店舗10枚限定なので、ご希望の皆さまはお早めにどうぞ!
ジョン・クリアリーのDVD以外で先週豪雨の夜に何度も観たのが、数年前の映画「ソウル・サヴァイヴァー」。往年のソウル・スター生き残りにスポットを当てた、ソウル・ファンには堪らない内容で、見逃していたのは不覚でした。登場人物はといえば、ルーファス・トーマスにカーラ・トーマス、ウイルソン・ピケット、サム・ムーア、メアリー・ウイルソン(スプリームス)、アン・ピーブルス、ジェリー・バトラーにチャイ・ライツ。歌は無いもののドン・ブライアントも登場します。ジェリー・バトラーの名曲「オンリー・ザ・ストロング・サヴァイヴ」(エルヴィスの「イン・メンフィス」での名カヴァーも忘れられません)に乗せて、それぞれの老いてなお盛んな姿が生き生きと捉えられて、思わず拍手してしまう感じです。モノが違う、と言っときましょう。
ソウルで熱くなった後はソフト・マシーン・レガシーの2005年12月、パリでのライヴ。エルトン・ディーンが亡くなる2ヶ月前の最後の勇姿が拝めます。メンバーの出入りが激しく複雑な歩みを辿ったバンドですが、古い順にヒュー・ホッパー、エルトン・ディーン、ジョン・マーシャル、ジョン・エスリッジの4人で構成されたこのレガシーでは、エルトンのフリー・ジャズ・テイストを活かした緊張感溢れる世界が、見事に繰り広げられています。ドラムスのジョン・マーシャルも、とても還暦近くとは思えない切れ味鋭いプレイで、心底驚かされます。またカンタベリー系聞き直そうかな、と思わせる素敵なDVDでありました。
そして映像で目と首が疲れたら、シメはランディ・ニューマンの新作です。この唯一無二のシンガー・ソング・ライターについては、自分は語る言葉を持ち合わせません。至福のたった35分、しかも9年待って(笑)。次作出るまで生きてるかな、俺。
さて、9月はアゲアゲで行きますので、よろしくお願いします!オチ無し(笑)。
September 2, 2008 08:59 PM
THE BYRDS
左手首に引き続き、今度は定番の左足親指に痛風の発作。いずれも軽いものでしたが連発は初体験だったのでちょっと焦りました。最初の痛風発作は1985年。この年は6月長女の誕生、8月日航機墜落事故、10月阪神タイガース日本一と、思い返せばいろんなことがありました。当時大阪暮らしだったこともあって阪神の優勝騒ぎに有頂天、無理が祟り11月仕事サボッてレコード屋(阪急東道り商店街の「LPコーナー」)にいたところみるみる左足親指の付け根が腫上がり、何とか会社までは辿り着いたもののほとんど歩行不能で使いものにならず、3日間ほど地獄を見ました。皆様プリン体を過剰発生させる尿酸の値には、くれぐれもご注意ください(笑)。
そうこうしてるうちにオリンピックも終わってしまいましたね。閉会式は仕事中につき携帯のTVを無音で観てましたが、なんかすべてがCGによる絵空事に見えて、とりわけ鳥の巣を覆い尽くす花火なんか爆撃による戦火に思えてきて、ちょっとコワかったです。唯一ジミー・ペイジの持つギブソン・レスポールだけが、自分とあの場所とを繋ぐリアリティー、みたいな感じでした。人間の身体能力を競う場にも拘らず、顔の見えない無数の人間による、人間の匂いを感じさせない巨大イベント。あっ、だから鳥の巣なのか(笑)。
ともあれ、やる側も見る側もお疲れ様でした。もちろん全力を出し尽くした選手たちには拍手喝采です。
えっとお題はバーズでしたね(笑)。ロジャー・マッギンの自宅倉庫から見つかったと言う未発表ライヴ音源「ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール 1971」。1971年といえば評判悪い「バード・マニア」に続いて実質上のラスト・アルバム「ファーザー・アロング」が年末にリリースされ解散した年。しかしながら、いやだからこそか、このライヴを聴く限りはそんなことを微塵も感じさせない熱いステージを繰り広げていて嬉しくなります。特にスキップ・バッティンのベースとジーン・パースンズのドラムス(数曲でのはバスドラの乱れ打ちは尋常ではない)は、まぁ凄いの一言、バーズ史に残る熱演だと思います。
ジャケやライナーがロジャーの写真だけなのがちょっと引っかかりますが、他にも未発表音源が在るようなので今後のリリースも楽しみです。
痛風にオリンピックにバーズか・・・。脈絡無さ過ぎで失礼いたしました。
August 25, 2008 02:13 AM