BRUCE COCKBURN
今年も、立ち上がりはまずまずだったものの、先月後半はもうサッパリ。新年会はいつから死語になったのか、みたいな。オマケに2月初日が初雪ときたもんです。「待ち」の商売に携わる多くの店主は、まさに恨み骨髄の眼差しで天を見上げたことでしょう。ニュースでは「早めのご帰宅を」の大合唱、どこか「馴染みの店で夜明かしを」みたいな気の利いたこと、言えんのか(笑)。
代官山ポレポレ時代から、雪の日にかならず引っ張り出して聴くのが、カナダ出身のSSWブルース・コバーン、1971年の2nd「雪の世界」。マンマな邦題ですが、原題は「HIGH WINDS WHITE SKY」という、「世界」というよりはむしろ「天地」を想起させる、シンプルながらも壮大なスケール感を持つ大傑作アルバム。
たぶん80年前後だったか、渋谷パルコで観たマレイ・マクロクランとのジョイント・ライヴは、今でもマイ・ベスト・ライヴのひとつです(トムズ・キャビンに感謝!)。
壮大な仕掛けで月の裏側や宮殿の内側を暴いて見せたプログレとはまったく対極の、アコースティック・ギターと歌声だけでカナダの凍てつく大自然と、その中にぬくもりを与える暖炉の火とを、まさに3D映像のごとく描き出したこの作品は、それゆえに個人的にはプログレ・フォークという位置づけ。持ち味は違うものの似た感じで言えば、やはりカナダのジョニ・ミッチェル「BLUE」あたりかな。
この2枚とお湯割があれば暖房不要、心の中から温まれます。
Oneday I walk in flowers
Oneday I walk on stones
Today I walk in hours
Onday I sall be home (from 「ONE DAY I WALK」)
さて今週末6日(土)は、御馴染み後藤さんと小浜さんの新春ライヴです。
2/6(土) 「伝統を更新し続けるデュオ」
後藤幸浩(琵琶)/小浜明人(尺八)
19:00オープン/20:00スタート ¥2500((1drink)
どうぞお誘い合わせのうえご来場をお待ちしております。
February 2, 2010 02:26 AM
美空ひばり
一昨日久々に痛風発作発症、これまでは左足がほとんどでしたが今回は右手首。これ飲食店主としてはマジ困ります(笑)。幸い自分左利きなので何とかどうにかなってますが、ちょっとしたことでも片手だといかに不自由か、思い知らされました。最近は特に暴飲暴食もせずにお利口にしてたつもりですが、それでも発症するということは、やはり現代の痛風医学では主流になりつつある「主因はストレスによる血中老廃物」というのが正解のような気がします。でもこんな不景気の世の中でストレスと無縁では普通いられませんよね。上手に付き合っていくしかありません。ミック、KUNIーBO、ご用心(笑)。
先週の「世界の音楽を聞く」はSP音源で聞く初期の美空ひばり。ひばりさんは日本で一番好きな歌手なのでこれまでもかなり沢山聞いてきたつもりだったのですが、今回のSP音源は衝撃でした。
戦後一気に解禁された大衆音楽の渦の中で、ポップス、ジャズ、ラテン、ハワイアン、カントリー、シャンソンからオペレッタ、果ては中国歌謡までを完璧にソレ風に歌い飛ばす艶やかな声は、まさにひばりのようです。今回の選曲でとりわけ鳥肌ものだったのは「晩香玉の花咲く頃」という1952年の中国歌謡。ひばりの超絶技巧、2段階ファルセットが楽しめます。
蒲田、北中、田中お三方監修でSP復刻CDなんて出たら狂喜乱舞ですが、まぁひばりさんクラスともなるといろいろとガードが固いようで、残念ながら現状では夢物語です。
話題変わって、最近よくお見えになるマニアックなファンク・ファンのKさんに昨夜エリック・バードン&ウォーの71年パリ・オランピアでのライヴDVDというレア物を見せて頂きました。
これがまたエグイ(笑)。ウォ−のロー・ライドなファンク・ビートに乗っかりつつも、あくまでも自身のルーツであるブルーズに引っ張ろうとするエリック。この両者が丁々発止、くんずほぐれつしながら延々とパリの夜を焦がす、ドロリと熱いライヴでした。
そう言えばブーティー・コリンズが在籍したJ・Bバンドとしては、唯一のライヴ盤「LOVE POWER PEACE」も71年オランピアでの収録。ヨーロッパはジャズやブルーズに対する貢献はよく知られてるところですが、こうなるとオランピアの70年前後の年間スケジュールとか、ちょっと知りたくなっちゃいます。
ということで、話を纏めようにも、ひばりとウォーじゃあ無理(笑)。
歌いたいという衝動を天性の才能でSP片面3分間に見事に閉じ込めて見せたひばり。
3分間の型を壊して得体の知れぬ混沌としたグルーヴを目指したウォー。
ヴェクトルこそ正反対ながらもそれぞれに究極を目指した、美しい記録。
てな感じで、勘弁してください(笑)。右手が痛い(泣)。
January 26, 2010 07:39 PM
「世界の音楽を聞く」
今週土曜日は恒例のレコード・コンサート「世界の音楽を聞く」新春第一弾、いよいよ若き日の美空ひばりの特集です。たぶん田中勝則さん秘蔵のSP音源で辿る天才少女歌手のすべて、みたいな内容です。
ポレポレのときはアナログ15枚組を時に応じて楽しんでましたが、国境に移ってからはサッパリ、CDの1枚もありません(恥)。自分的にも、超楽しみです。土曜日の昼下がり、ぜひお誘い併せのうえお越しをお待ちしております。
1/23(土) 「世界の音楽を聞く」〜初期音源で辿る美空ひばり〜
15:30オープン・/16:00スタート ¥1000(1drink)
ここのところ、訃報続きで気が滅入りっぱなしです。ちょっとまえに日記で書いたばかりのハイ・レコードの親玉ウィリー・ミッチェル、スモールタウン・トークのボビー・チャールズ、そして日本では宿敵、小林繁。
それぞれいろいろな意味で、自分のこれまでの人生の一瞬を楽しませてくれました。ありがとうございました。心からご冥福をお祈りいたします。
追記:小林投手を宿敵と書いたのは、単に自分が学生時代(1972−77年)にタイガースの私設応援団の副団長をやってた際の、後半はまさに宿敵巨人の主力だっただけのことで、他意はありません(笑)。でも例の空白ウンヌン以降のタイガースでの大活躍のことは、すでに社会人となって野球と遠ざかった身としては、とにかく痛快至極なことでした。年間22勝!凄い!!!
January 21, 2010 02:03 AM
謹賀新年 2010
新年明けましておめでとうございます。
あっという間の正月三が日でしたが、国境は予定通り4日からスタートいたしました。となるところが、実は急なDJパーティのご予約を頂き、3日夜を貸し切りで営業いたしました。
バービー・ボーイズをこよなく愛するファンの皆さんのマニアックな集いで、80年代にブレイクしたこの辺りのバンド事情に疎い僕自身が、もしかしたら一番楽しんだかも(笑)。昨年冬の再結成ライヴのDVDなどもの凄い盛り上がりようで、とてもアラフィフ・バンドとは思えないパワフルなステージ、恐れ入りました。
なかでもKYOKOさんの、グラディス・ナイトを髣髴とさせるヴォーカルが超カッコよくて、惚れました♪
という感じで新年を賑やかにスタートさせてくれたバービー・ボーイズ&ガールズ、有難うございました。
本年も国境の南を何卒ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
January 5, 2010 05:14 AM
ジェロニモ・レーベル
独りジェロニモレーベル・1月11日、国境の南に再登場
★ジェロニモレーベル
“ヒデヨヴィッチ上杉(ギター&歌)+誰かドラムを叩く人”による、ラケンロ〜ル・バンド。
太い日本語歌詞を、ぜい肉をそぎ落とした、しかし多彩なロックンロールに乗せて歌う。
関西を拠点とするが、各地の変なデモや祭りへの参加、さらにはメキシコやスペインなど国外でのライブも実現している。
ここ数年は、演奏現場の空気感までぶち込んだライブ盤を乱発気味に出して来たが
ついに今月、7年ぶりとなるフルアルバム「村に戻る気はねぇんだ」を発売開始!
2010年新春、独りジェロニモレーベル(ヒデヨヴィッチ上杉・ソロ)で北陸〜信州〜東京〜豊田をツアー!
メロメロポッチには2006年の夏以来、3年半ぶり、2度目の登場。
★村に戻る気はねぇんだ / (2ndアルバム・2000円)
絶望ブギー/総理と呼ばれるおっさん/ゲバラの夢・サパタの夢/乱世を生きる/目を疑った/
これが見納めかも知れぬ/村に戻る気はねぇんだ/同じ今日が来て今日と同じ明日が来ると思ってたら大間違い
ほか全15曲収録
“ヒデヨヴィッチ上杉+誰かドラムを叩く人”という腰の軽い活動形態そのままに、曲ごとに違うドラマーが交代で参加。
関西アンダーグラウンドの底の底、そのまた底から世界に放たれた、痛快なる一枚!!
ジェロニモレーベルweb http://www.gernm.com
CD村に戻る気はねぇんだ http://www.gernm.com/rec.html
以上ヒデヨヴィッチ上杉後本人がらの口上をそのままUPしておきますが、国境新春ライヴ第一弾は彼のソロ・プロジェクト、ジェロニモ・レーベルで賑やかにスタートです。今時希な、純真で赤裸々なロケンローです。お誘い合わせのうえお楽しみいただければ幸いです。
1/11(月・祝) 18:30オープン/19:30スタート
¥1500(1drink)
今年も余すところあと2時間とちょっと、ありきたりな感想ではありますが一言で言えば不景気に翻弄された一年、ということでした。何とか店も体も倒れずに取り敢えずは年を越せたのも、これ偏に皆様のお陰と、心から感謝申し上げております。まぁ年が明けても暫くは予断の許されない状況が続くものと思われますが、あれこれ心配しててもしょうがないし、ただ日々前進あるのみ。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。そして来年も国境の南をよろしくお願い申し上げます。
新年は1/4(月)より通常営業スタートです。
December 31, 2009 09:09 PM